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職場主導で行われる介入が労働者のメンタルヘルスおよび生産性を含むコストに与える影響:系統的文献レビュー

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発行年:
2013
誌紙名:
産業医学レビュー
巻/号/ページ:26/3/157
所属団体:
公益財団法人 東京都医学総合研究所
著作者名:
安藤 俊太郎他
項目:
要約:
目的:本研究の目的は、職場主導の介入が労働者のメンタルヘルスおよび労働生産性を含むコストに与える効果を検討することである。
 方法:電子データベース(MEDLINE, Web of Science, Willey Online Library( journals),PsycINFO)を用いて系統的な文献検索を実施した。1992年から2012年に出版された論文で、ランダム化比較試験(RCT)であり、18歳以上の労働者を対象とし、メンタルヘルスおよびコストに関するアウトカムの両方を評価した文献が選定された。研究デザインの質の評価にはコクランのバイアスリスク評価ツール(Cochrane Collaboration’s tool for assessingthe risk of bias)が用いられた。選択された研究結果は順序行列によって統合され、介入場所、介入戦略の種類(全体的、選択的、個別的)、介入の手法ごとの解析が行われた。
 結果:合計で17の研究が系統的レビューに含められた。順序行列分析の結果、14の研究がメンタルヘルス関連またはコスト関連アウトカムにおける改善を示し、経費効率がよい可能性を示した。15の研究において、労働生産性がコストのアウトカムとして用いられており、介入のコストを測定した研究はほとんどなかった。介入の場所は費用対効果と関係がなかった。介入戦略として、個別的介入は経費効率がよい可能性が高かった。介入手法としては、特に個別的なマネジメントを組み合わせた認知行動療法(CBT)は、経費効率がよい可能性が高いことが示された。
 結論: 介入が行われる場所は、費用対効果と関係がみられなかった。手法としては個別的なマネジメントを組み合わせたCBT が、介入戦略としては個別的介入が、経費効率がよい可能性が高かった。今後は、介入のコストも測定した研究が望まれる。
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